先日、腰痛で来院された男性に

「毎日ストレッチしているんですが、やった後は良いような感じがするんですが、結局戻ってしまいます。日によっては痛みが強くなってる気がするんですが…やらない方がいいですか？」

と相談されました。

 

確かにストレッチは、やり方によっては、です。。

この質問、実はよく聞かれます。

 

この男性に

一日のうちいつやっているのか？

どんなふうにやっているのか？

と話を聞いていくと、

「朝起きたらすぐに結構強く十分に伸ばしています。」

とのことで、どんな感じで行っているか見せていただきましたが、かなり強く反動まで使って伸ばしていました。

 

実はこの方、残念ながらストレッチのやり方もタイミングも間違っていました。

『朝』

『反動を使って』

『かなり強く』

これらはあまり良くないと考えられます。

 

まず『朝』起きてすぐのストレッチは、おすすめしません。

朝起きたばかりは体温が低いということです。体温が低いということは、筋肉の温度も低いので硬くなっているんです。そのため筋肉を傷めてしまう可能性があります。

 

次に『反動を使って』『かなり強く』です。

筋肉には【伸長反射】というのがあります。

筋肉が急激に強く伸ばされると線維がダメージを受けないように、その筋肉を収縮させて守ろうとするものです。

激しく反動をつけて行ったり、仲間で強い力で相手の体をむりやり伸ばそうとすると、

「これ以上伸ばすと痛めてしまう。」

という信号によって逆に筋肉が縮んでしまいます。

そのために痛みが増す日もあると考えられます。

急激なスピードで伸ばされると【伸長反射は】起きる反射なので、ゆっくりと心地よい程度に伸ばす方が効果的と言われています。

なので、

『朝』

『反動を使って』

『かなり強く』

ということを見直す必要があります。

この方の目的は、筋肉を柔らかくして腰の痛みを和らげたいということでしたので

『朝』ではなく、体がある程度温まってからゆっくりと伸ばすようにとアドバイスさせていただきました。

ついつい、強く伸ばした方が効果があるように感じるのですが、筋肉の仕組みを考えると実は違うんですね。

 

ちなみに桜井接骨院では、ストレッチ以外にもJTAフラッシュリプロ療法というのを行なって筋肉の柔軟性にアプローチしていきます。

これは硬くなった筋肉自身にストレッチというわけでなく、なぜ硬くなってしまったのかという原因に作用させていきます。

気になる方は是非一度お試しになってください。

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